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さて、年末だったかに、あるサイトで、中華人民共和国の武漢市での報告を見つけました。どこで見つけたかは忘れてしまいました。
それはNature communicationsに投稿されたものです。Natureのwebのみで示されている論文形式のもので、Natureのような格付けはない論文かもしれませんので、信用していいのかどうかは不明です。
その論文名は、11月20日に掲載された、Post-lockdown SARS-CoV-2 nucleic acid screening in nearly ten million residents
of Wuhan, China というものです。Nature communications 11, Article number: 5917 (2020)
思ったより読みづらい論文ですが、その部分だけを抜粋してみます。
The screening of the 9,865,404 participants without a history of COVID-19
found no newly confirmed COVID-19 cases,and identified 300 asymptomatic
positive cases with a detection rate of 0.303( 95% CI 0.270+0.339)/10,000.
Of the 300 asymptomatic positive cases,two cases came from one family and
another two were from anothor family.
A total of 1174 close contacts of the asymptomatic positive cases were traced, and they all tested negative for the COVID-19.
武漢の市民の10,652,513人のうち、スクリーニングされた9,865,404人を対象としています。そのうち300名が無症状で、その方々の濃厚接触者1174名を追跡調査しています。
その結果、1174名のうち全員が感染していなかったというデータです。
中国の報告を全て信用することは止めた方がいい印象ですが、一つの面白いデータだと思います。
日本からの、SARS-CoV-2に関する論文等はほとんど見る機会がありません。早くこういったデータを分析してほしいところです。
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